現在育休中の私ですが,肩書は小学校教員です。
前職では食品メーカーに5年間勤めていました。
このように一般企業を経験している方は一定数いますが,多数派ではなく,多くの教員は大学卒業後そのまま教員になっています。
そこで,一般企業を経験した私が,企業と比べて小学校教員の魅力だと思うところと不満に思うところをお伝えします。
就職や転職を考えている方はぜひご参考に!
魅力
①お金の問題と関わらない
前職では営業職に就いていました。
その時には良い企画を提案しても「結局お金かよ!」と思うことが多々あり,これが苦痛でした。
小学校教員はお金に関わる話し合いというのはほとんどないので,子どもの教育の話に集中できます。
②クラスを自分の裁量で動かせる
お金の使い方や一日のスケジュールなど,営業職も割と裁量の大きな仕事だと思いますが,小学校教員も裁量が大きい仕事です。
学校全体でやらなければならないことはあるものの,毎日の授業のやり方や学級経営については自分で決めることができます。
あまりに突飛なことはできませんが,他の先生がクラスの様子を見に来ることもそう多くないので,自由にやれる部分は多いかと思います。
③人の役に立っていると実感できる
子どもたちは日々成長していますし,一年が経つ頃には大きく変わっています。
このようにエンドユーザーが目の前にいて,役に立っていると実感できることは喜びになります。
④子どもたちと遊ぶ時間が楽しい
子どもたちは無邪気でかわいいものです。
子ども好きの人にとってはそんな子どもたちとたくさん遊ぶ時間はとても楽しいです。
小学校教員になると,これを業務の一環として行うことができます。
⑤授業がうまくいった時の達成感
子どもたちの反応はとても分かりやすいです。
良い授業をできたときはすぐに自分でも実感でき,子どもたちも生き生きとして,力を伸ばすことができます。
その分,うまくいかなかったときは子どもたちの反応が分かりやすく悪く,落ち込んだりもしますが…。
不満
①進化しにくい古い体質
学校は競合他社と争ったりすることもないので,自浄作用が働きにくく,変化が起きにくい職場です。
先生たちも昔自分が受けてきた教育を参考にしている部分は大いにあると思うので,古い体質だなと感じることは多いです。
②国や教育委員会などからの干渉
競合との争いはないですが,上からの干渉は多いです。
国や教育委員会から指示されることや仕事を振られることは多く,年々がんじがらめになってきています。
またメディアでも不祥事などをやり玉にあげられることも多く,自由なことをやりづらくなっているということもあります。
③スキルが身に付きにくい
教員は専門職です。
教員としてのスキルは特別なものとして認識されており,一般的な社会人としてのスキルが身に付いていないと思われがちです。
(コミュニケーションスキル、プレゼンスキルなど、活用できることもあるとは思うのですが。)
教員の多くは大学からそのまま学校に就職し,企業での経験がないので,そのまま一般企業に転職して活躍するのは難しいかと思います。
④努力しても給料は伸びない
教員は営業職と違って,自分の成果が見えにくいです。
なので,努力による成果が分かりづらく,成果で給料が上がるということはほとんどないです。
頑張った分だけお金という報酬がほしいと思う方にはあまり向いていない仕事と言えるでしょう。
(年功序列型の日系企業もそうかもしれませんが。)
まとめ
教員という仕事は専門職であり,一般企業のサラリーマンとは異なることが多いです。
独特の組織であったり,一般企業で通用するスキルが身に付きにくかったりと、デメリットはあります。
しかし,子どもの役に立ち,成長を目の前で見ることができ,喜びも多いです。
メリットとデメリットを考えて,それでも教員がやりたいという人はぜひ目指してみてください。
私自身は,働き方は変化するかもしれませんが,これからも小学校教員を続けていき,子どもたちの健やかな成長や日本の教育の発展に貢献していきたいと思っています。
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