【自由な学びとお金】お金に困らないフリースクール運営のアイデア7選

デモクラティックスクールを運営しています。

フリースクールやオルタナティブスクールと呼ばれるようなものです。小さな学校を作っています。

今や日本中に作られていますが、こうゆうものを運営する場合、お金の問題に苦しむと思って間違いありません。

一部の自治体を除いて、公的な資金は入りませんので、持続可能なシステムがまだ構築されていません。

じゃあ商売として利用料でまかなえるようにしたらいいじゃないか!という考えもありますが、人件費をしっかり出そうと思ったら私立学校レベルに料金が上がります。年100万円とか。

そこまでして学校法人ではない施設にお金を払って通うのか、という問題もあります。予備校とかと違い、学力を上げます!みたいなことは謳えない場所がほとんどでしょうし、目に見える分かりやすい結果は伝えにくいです。

私のスクールでも、現在赤字で、副業でトントンになり、自分の手元にはお金は残らないということになっています。

収支表公開はこちら↓

どうやってお金に困らないフリースクール経営を行うのか

先に言うと、私はまだこの答えを持っていません。

ですが、数年運営してみて、少し分かってきたので、それを紹介していきます。

周りや先人たちを見ても潤沢な資金で運営してる方はほぼ見たことがありませんし、経済的豊かさを持っている人は見たことがありません。

自分の給料分を削りながら、なんなら他で稼いだお金をつぎこみながらやっているところが多いです。

そんな中で少し活路が見えそうな策は以下の6つです。

①行政の仕組みを使う

行政では不登校の保護者支援でお金の補助をするところは増えていますが、フリースクール側に補助を出すところはほぼありません。

しかし、放課後デイサービス(日中一時支援)や学童保育の枠組みを使って、行政から補助金を受けて経営しているスケールはあります。

どちらも認定を受ける基準には高いハードルがありますが、うまくいけば利用料金を安くして、安定的な収益を得ることができます。

他にもこども家庭庁の児童育成支援拠点事業など、使える仕組みはありそうです。

②定期的な寄付金を集める

一時的な寄付金も大事ですが、定期的に入ってくる寄付金があると、経営が安定します。

しかも用途が限定されず何にでも使えるのが寄付の良さです。

寄付といえるか微妙なラインですが、マンスリーサポーターのような賛助会員を集めて毎月会費を払ってもらうという手もあります。

しかし、寄付を受けるのはなかなかにハードルが高い方法ではあります。

相手との関係構築は必須ですし、社会的な影響・価値について伝えて提案をしなければいけません。

ちなみに認定NPO法人になると、寄付が税金控除の対象になるので、寄付が集めやすいです。これを目指すというのも寄付集めのコツの一つです。

私のスクールではほとんど寄付は受けていませんが、時々物品をもらうことがあります。

まずは物品の寄付から始めると第一歩を踏み出しやすいのではないでしょうか。

③事業収益を上げる

自分たちで事業をして稼ぐ方法です。

よくあるのは講演会に呼ばれて、謝金を受け取る方法です。

他にもどこかから委託を受けて事業を行うというのもあります。

どれも実績がないと難しいですし、そう簡単には収益にはつながりにくいです。

私も事業収益については探っていて、このブログもそうですし、放課後学習と称して塾のようなものをやっています。

④助成金・補助金を獲得する

定期的に募集している助成金・補助金に応募する方法です。

公的なところから拠出するものを補助金、それ以外の法人や団体からのお金を助成金というそうです。

こちらはうまくいけば大きなお金が入るメリットがありますが、手続きがややこしい、使えるお金の用途が限定される、などのデメリットがあります。

また一時的なお金なので、経営を安定させることにはつながりません。

助成金を探すためのサイトは数多くありますが、私はよく都道府県の社会福祉協議会のサイトを見て探しています。

実はまだ一回応募したことがないので、これから頑張ろうと思います。。。

少ない額から少しずつ採択されて、信頼を積み重ねていくことが大事らしいです!

⑤利用者を増やす

一番シンプルな方法で、利用者を増やして利用料が増えれば運営費がたくさん入ってくるということです。

しかし、フリースクールではなかなかそう簡単ではなく、利用者が増えても思うように運営費が増えないケースもあります。

それは利用者が増えることでコストも増えるからです。特に大きいのは人件費です。手厚くスタッフをつけているところほど、子どもの数に応じてスタッフを増やす必要性が出てきます。

私がやっているデモクラティックスクールはあまりスタッフを必要としないモデルなので、子どもの人数が増えれば増えるほど運営費に回せる傾向にありますが、結構極端な方針なため、なかなか人が入ってきづらいのがデメリットです。

⑥運営費を極限まで減らす

これは私が出来ていることの一つです。運営コストが下がれば収益は少なくても済みます。

例えば私のスクールでは、人件費はほぼかかっていません。スタッフが基本私一人で、時々ボランティアさんが来る程度だからです。

それに以前は自宅でやっていたので、家賃もかかりませんでした。

しかし、コストを下げればそれで良いわけではなく、やりたいことが実現しなければ何の意味もありません。

例えば私も自宅でやっていたスクールを引っ越して家と分けました。当然それによってコストは上がります。

しかし、子どもたちが自分たちの場所だと思えるスクールにしたかったので、私の自宅では不十分だと感じました。

やりたいこととコストのバランスを考えて取り組めると良いですね。

⑦子どもと一緒にお金を稼ぐ

子どもと一緒にマルシェに出たり、フリーマーケットで物を売ったり。

デモクラティックスクールでは子どもたちと一緒に運営をしていくので、会計にも携わります。その時にどうやって運営費を稼ぐか、という話にもなります。

スクールが赤字になるということは、子どもたちにとって自分たちのスクールを失うことにつながる、ということです。

どれだけスクールにコミットしているか、大事に思っているか、によってどれだけ深刻に捉えるかは違いますが、赤字であることはスクールを必要としている子どもたちには当然関係あることです。

だからこそ、子どもたちの力を借りて一緒にお金を稼ぐという手もあるということです。

ただ、未成年にはできないこともあるので、スタッフのサポートが必要ですし、多くの子どもたちは気分屋なところがあるので、最後まで仕事をやり切れない場合もあります。

みょーちゃんはどれを選ぶ?

結論、全部やります。

そうじゃないと勝ち筋が見えないし、どれが上手くいくか分かりません。しかも一つ一つが少額だったりもする…。

でも優先順位は大事。

私が今考えているのは、⑤利用者を増やすに頼らない、つまり通ってくれる生徒が少なくても継続できる仕組みづくりです。デモクラティックスクールはマイナーなスクールで多くのスクールで子ども集めに苦しんでいるし、世間の価値観に受け入れられるか微妙な存在でもあるし…

一人でも来たい子がいたら活動を続けたいし、元々ゼロから立ち上げたスクールなので、また子どもゼロに戻っても意地で続けたいです!

そのために、③事業収益を上げるということを一番頑張りたいと思っています。

それができると利用者負担を免除できたり、貧困家庭にもアプローチできると思うんですよね。

でも今のところフリースクールには持続可能な仕組みづくりができていません。

我が娘は森のようちえんに通っていますが、未就学年齢でも同様の問題を孕んでいます。

行政が設定した枠の外で活動しようとするとどうしてもそうなります。

でもだからこそ価値がある活動なのです。枠の中ではできないことがあります。

だから、大切なのは賛同してくれる人を増やして、世の中に理解を広げていくこと。それによって行政が動いていくと思います。

そのためにもこうやってブログの発信は続けていかないといけませんね。

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