先日スクールの子どもたちと喋ってたら、こんなことを言っていました。
「ここ以外にいつも行っている場所が2つあるけど、こっち(その2つの内の1つ)の方が行きたいんだよな~」
どいうことかと思って聞いていたら、
「神なボランティアさんがいる。」
どのへんでそう思うの?って聞いたら、
「その人はどんな種類のゲームもできるし、自分たちがやってる遊びはなんでも一緒にできる。」
なるほどなーと思いました。すごく単純な理由だけど、とても大事なこと。
親しみやすいスタッフがいるということは子どもたちの場所にとって必要なことですね。
でも、私はゲームもほとんどしないのになぜ私のスクールに来てくれるのか、と考えるとそれ以外にもスタッフに求められることはありそうです。(もちろんその理由は私だけではないが)
ということで、フリースクールやオルタナティブスクールといった自由な学びの学校ではどんなスタッフが求められているか、について自分の経験を基にまとめてみました。
子ども目線
上で挙げた例のように子どもにとって身近な存在であることは大事です。
だから年齢が近い大学生ボランティアなどの存在は貴重ですね。
じゃあ、年齢が近くないとダメなのかというと、そうではないと思います。
学校の先生でも若手とベテランそれぞれの良さがあります。
年齢が上でも、そのスタッフの思いは子どもに確実に伝わります。
子どもたちに興味がある、子どもたちを信じている、という思いを持ち、行動で示してくれる人には子どもたちは信頼を置くと思います。
大人の物差しで子どもを見ないことが大事ですね。
実際にそのような素敵な方を知っていて、その人が企画することなら子どもたちは安心して参加できてるなぁと感じます。
偉ぶらない・教え込もうとしない
学校の先生は優しい人と同じくらい、叱ってくれる先生が人気だったりします。
でも、自由な学び場では違うと思います。子どもたちに教育的指導をしようとする人はあまり好まれないと思います。少なくとも子どもたちは求めていないように私は感じます。
例えば、以前私のスクールではゲームを通じてタイピングや算数を教えようとしたことがあります。子どもたちが好きなゲームが題材なんだからいいだろう、と。
しかし、その時の子どもたちのリアクションは、どこかうんざりしたような雰囲気でした。大人の狙いが見透かされてるような感じがしました。
これをやれば将来役に立つとか、自信がつくとか、それは子どもが考えることであり、大人が先回りして与えることではありません。
子どもたちが今何が興味があって、何を考えているか、何がしたいか、をサポートできる人が求められているように思います。
一人の人として話ができる
受容すること、傾聴すること、はもちろん大事です。
でも子どもたちはそれだけでは物足りない感じもしています。
なんというか一人の人として話せる大人がいいのではないかと感じます。
開校して2年ほど、私のスクールでは来てくれる子どもが少なく、1人の日も多くありました。
なんでそんな状態でも来てくれるのかなぁと思った時に、保護者の方からこう言われました。
「うちの子はみょーちゃんの生き方に興味があるんだと思います。」
そうなのか。私としてはあまりピンと来てなかったのですが、そうなのかもしれないと思える本人からの発言もありました。
違う居場所を辞めた理由を聞いたとき、こう答えました。
「大人が構ってくれなかったから。」
言葉通りに捉えると、私のスクールでも子どもに自分から「構う」ようなことはあまりありませんが、コミュニケーションを取りたいということなんだろうな、と感じました。
いわゆる先生らしさは求められない
子どもは受け入れてもらえる場所があればどこでもいいわけではありません。
子どもたちが安心できる大人がいることは必須です。
そうすると、公教育の学校とは違い、生徒指導力や分かりやすい授業ができるなどいわゆる先生らしさよりも、伴走してくれる大人が大事。
私の個人的な経験を基にした内容ですが、民間の場づくりに興味ある方は参考にしてみてください!
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