世界7大教育法という形で世界の教育についてまとめた本があります。
作者はこのブログではおなじみ、おおたとしまささん!
この本に載っている世界の教育法は以下の7つです。
①モンテッソーリ教育
②シュタイナー教育
③レッジョ・エミリア教育
④ドルトンプラン教育
⑤サドベリー教育
⑥フレネ教育
⑦イエナプラン教育
世界7大教育というまとめ方はおおたとしまささんがしているだけなので、世界中のフリースクールに影響を与えているサマーヒルスクールも入れた方がよいのでは?と余計なことも思いました。
しかし、私は教育実践者であるし、学校を見に行くのが好きなので、この7つの中で③レッジョ・エミリア教育と④ドルトンプラン教育の学校以外は見学に行ったり、関わりを持ったことがあります。
レッジョ・エミリア見たい!!
さて、私はこの本を読んだことで世界の教育について触れることができました。サドベリー教育について知ったのもこの本がきっかけです。
大学は教育学部でしたが、「なんで日本の教育を良くしたいのに、海外の教育についてやらなあかんねん!」と思って、日本の教育法ばかり見ていました。先輩方はみんな海外の教育を研究していたので、今思えばそのもったいなさに反省。。。
この世界7大教育はどれも特徴的で大変興味深いのですが、全てを紹介しようとすると膨大な量になってやる気を失うので、一つずつ紹介してみたいと思います。
今回紹介するのは「シュタイナー教育」。
なぜこれを選んだかというと、今一緒にプロジェクトを進めている方がシュタイナー教育に携わっていたり、先日遊びに行ったマルシェにシュタイナー学校が出店されていたからです。
その関わりの中で、「ちょっと今まで思ってた印象と違うかも?」と思い、もう一度勉強し直したくなりました。
シュタイナー教育がどんなものか知りたい方、教育に携わる人のリアルな評価が知りたい方、必見です!
シュタイナー教育の概要
シュタイナー教育はドイツの思想家ルドルフ・シュタイナーが、1919年に自由ヴァルドルフ学校を立ち上げたことに端を発します。シュタイナー教育は海外では「ヴァルドルフ教育」という名称の方が一般的です。
この教育を受けていたことで有名なのは、俳優の斎藤工さんや「モモ」「ネバーエンディングストーリー」でおなじみのミヒャエル・エンデさんです。
このシュタイナー教育は「自由への教育」を目指した教育です。ただシュタイナーの言う自由とは「自由と責任」という道徳的な自由ではなく、超感覚的な自由です。「やったー!自由だー!」という自由ではなく、人間の内なる感覚としての自由、ということでしょうか。正直ここはよく分からない。。。
そして、シュタイナー教育は科学万能主義・知識至上主義を批判して、シュタイナーが確立した自然科学と精神科学が統合された「人智学」に基づく教育です。これがあまりにも独特すぎてシュタイナー教育は「宗教的」とか「オカルト的」と言われてしまうことがあります。
具体的に書き始めたら大変ですので、さわりだけ説明すると・・・
人間は、身体(意志)・心(感情)・頭(思考)の3つからできており、7年周期で変化するとシュタイナーは考えます。そして、それぞれの7年には適切な学ぶべき内容があると考えられています。0~7歳は身体を育て、7~14歳は心を育て、14~21歳は思考を育て、成人した時に自立できるようにするという考えです。また人間には「憂鬱質」「粘液質」「多血質」「胆汁質」の4種類の気質があり、子どもの気質を知ると理解が深まりやすいとも考えらえれています。
ここまではなんとなり理解いただけそうですが、深い話に入っていくと、エーテル体とかアステラス体とかオイリュトミーとか、スピリチュアルな雰囲気に感じられる言葉がたくさん出てきます…
もっと詳しく知りたい方はぜひシュタイナー教育の本を読んでみてください!(以下の本は冒頭に挙げた本で紹介されていました)
みょーちゃんはどう思う?
シュタイナー教育は実際に見に行ったことがあります。
上記の概要を踏まえて、実際に見学に行ったときの印象をお伝えします。
行ったのは3年ぐらい前なので、情報ちょっと古いですが。。。
感想としては一言。世界観がすごい!!
教室は各学年の年齢に合った色を基調として構成されており、教室に入るとまるで異世界に来たような感覚を覚えます。
また木や石、羊毛などの自然な素材も大事にしていて、教室内にはそのようなものがたくさん並んでいます。
校舎の外に行くと、色んな学年が作ったツリーハウスが並んでいました。
キャラ禁止の保育園は時々ありますが、ここではスマホもテレビも禁止です。スポーツ中継を見ることもできないとか!
授業でもICTを使うことなく、黒板だけを使って、しかもほぼ語りかけで作られるような授業構成だそうです。
一方でその世界観を守るために、どの学校でも同じような指導をしているそうです。
子どもに合わせる、とか、授業に受けたくない気持ちを尊重する、とか、そういうことはないそうです。
はっきりしていて良いと思いますが、不登校になった子がここに来て大丈夫、ということはないとおっしゃっていました。
色んな選択肢があって選べることが大事
今回はシュタイナー教育について紹介しました。
正直言うと、私はあまり強く興味を持っていないし、自分で実践したいとも思っていません。
でも、世の中にそういう選択肢があって、子どもが選べる環境にあるということは大事だと思います。
シュタイナー学校の中にはいわゆる一条校になっている学校もあるので、そうなったら通いやすいですね!
私の住んでいる滋賀県でもシュタイナー教育を実践されている方がいますし、私のスクールに通う家庭も興味を持っていたりします。
また別のシュタイナー学校も見学に行ったりして、もう少し知りたいなと思います。
他の教育メソッドと合わせてシュタイナー教育を知りたい方はぜひこちらの本を読んでみてください!
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